名人戦A級順位戦が開幕 初参戦・藤井王将、最年少記録の更新なるか

 渡辺明名人(38)への挑戦権を懸けた第81期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)が9日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された永瀬拓矢王座(29)―豊島将之九段(32)戦で開幕し、永瀬が93手で豊島を制した。

 今期は藤井聡太王将(19)がA級に初参戦。藤井にとっては谷川浩司十七世名人(60)の持つ最年少名人獲得記録(21歳2カ月)を更新する最初で最後のチャンスでもあり、その行方に注目が集まっている。

 今期から名古屋市の名古屋駅前に建つミッドランドスクエア内に「名古屋将棋対局場」が新設され、22日の藤井―佐藤康光九段(52)戦がこけら落としの対局となる。今期のA級は8局が名古屋で指される。

 A級順位戦に参加するのは、①斎藤慎太郎八段(29)②糸谷哲郎八段(33)③佐藤天彦九段(34)④豊島⑤広瀬章人八段(35)⑥永瀬⑦佐藤康⑧菅井竜也八段(30)⑨藤井⑩稲葉陽八段(33)。最終9回戦は来年3月2日に静岡市で行われる。【丸山進】